ふきの予防医学研究所
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                       「光線療法について」


 光線療法(赤外線と可視光線わずかな紫外線を総合した光線)は、患者さんの病状に合わせ、この光線を人体各部の素肌に直接照射し、生体に備わっている自然治癒力を賦活させ、病状の改善及び健康増進をはかるものです。

[1]光線療法の歴史:
(1)人類は、太古の時代から太陽を神と崇め、また病気の治療手段として太陽光を利用
(2)古代ローマには「太陽は最善の薬である」「太陽の来ない家には医者が来る」という諺がある
(3)医学の祖とされているヒポクラテス(紀元460年生まれ)が本格的な日光療法を始める
(4)その後、科学的、医学的根拠が与えられ、日光療法は世界中に広がる
(5)人工光線治療器として、1903年にデンマークのニールズフィンゼン博士が 現在の治療器の原型であるカーボンアーク灯を創案し、ノーベル生理医学賞を受賞
(6)日本では、明治41年に東大の初代教授である土肥博士によって東大皮膚科で使用される。
(7)昭和7年に国産初のカーボンアーク灯が開発される。
(8)薬物療法、対症療法中心の現代医療の反省と共に、治療の本質である、病気を身体全体としてとらえる治療法(ヒポクラテスに帰れ!)が注目をされる中、これにそう光線療法は現在大きな注目を集めています。

[2]光線療法(太陽光線)の効果:
 生体恒常性(ホメオスタシス)を高め自然治癒力を向上させますので、各種の症状改善、健康増進効果が望めます。光の医学的作用を箇条書きにします。
(1) 光化学作用(ビタミンD等を産生、骨粗鬆症に有効)
(2) 深部温熱作用(血行を改善し新陳代謝を促進、高血圧、心臓病に有効)
(3) 生体リズム調整:(メラトニン(松果体ホルモン)の分泌を調節、不眠症、季節性うつ病、痴呆症などに有効)
(4) 消炎、鎮痛作用(疼痛や創傷に有効)
(5) 殺菌、解毒作用(感染症や酸血症に有効)
(6)増血作用(貧血に有効)
(7)利尿作用(腎臓病に有効)
(8)整腸作用(便秘、下痢に有効)
(9)止痒作用(皮膚病に有効)
(10) 免疫調整作用(アレルギー疾患、自己免疫疾患、ウイルス感染に有効)
(11) 体質改善作用(各種の病気の治療と予防に有効)
(12)その他:消化吸収促進、呼吸機能改善、神経機能改善、筋力・運動能向上など

[3] 光線療法の主な適応(当院)
(1) 免疫・アレルギー疾患:(アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息、慢性関節リウマチなど)
(2)自律神経失調症(不定愁訴)、うつ状態
(3) 生活習慣病:(肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症など)
(4) 疼痛性疾患(腰痛、膝痛、肩こりなど)
(5)悪性新生物
(6) その他の症状:各種皮膚病、冷え性、骨粗鬆症、食欲不振、風邪など
(7)健康増進、美容にも効果あり

[4]光線治療器(当院)
 アーク光線治療器を使用しています。医療用に開発された人工光源では、最も歴史と実績のあるカーボンアーク灯を最新のコンピューターで制御した、厚生労働省認可の最新式光線治療器です。特殊な医療用高純度カーボン(高純度炭素)に電極を設け、アーク放電させます。他の人工光源(電球、蛍光灯、レーザー光、LED)では、1種類、多くても数種類の波長の光しか作れません【単独線スペクトル光】。一方、アーク光線は、10万種類以上の光の波長を同時に放出します【連続フルスペクトル光】。これにより太陽光線を忠実に再現し、しかも有害な紫外線のみを排除した、生物に有益な光を生じると言われています。

[5]照射部位(当院):
 光線照射法には「直接照射(部分照射)」と「間接照射(全身照射)」があります。「間接照射」とは、全身的な治療を目的に患部以外の部位に行う照射です。主な間接照射部位としては、両足裏部、両足首部、腓腹筋部、両膝部、後大腿部、腰部、腹部、後頭部などがあります。全身照射は専用ドームベットで横になり全身一度に照射します。「直接照射」とは、患部または症状の現れている部位に対する照射です。

[6]照射時間(当院)
 病状、目的に応じて決めます。通常、1部位に対して10分間程度ですが、なれてきたら時間を延長します。全身照射の場合40〜50分が原則で、発汗します。

[7]照射姿勢(当院)
 楽な姿勢で照射面に直角に光線が当たるようにすることが原則です。通常は、臥位あるいは座位で治療を行います。


[8]照射期間(当院)
 光線療法は一回でも有効ですが、体質改善には一般に日数を要します。原則として、光線療法2〜3回の反応をみた後、週に1〜2回、3ヶ月程度で効果判定を行います。


[9]好転反応
  照射後1−2週の間、
まれに湿疹が悪化したり、関節痛が増したり、身体がだるかったりすることがあります。これは大部分、新陳代謝が活発になり、体力が回復して病気が治る過程で一時的にみられる好転反応です。治療をやめずに続ければ自ずと消失します。